プロフィール

シナリオ

Author:シナリオ
大学は 文学部 美学美術史学専攻を卒業。
現在、デザインプロダクションに勤めて今年で2年目に突入。

脚本講座受講中。

■【好きな映画】
ストリングス、リトル・ダンサー、
落下の王国、茶の味、
ぺネロピ、ビッグフィッシュ、
女はみんな生きている、
傷だらけの男たち
Lovers、ラベンダー
さらばわが愛 覇王別姫
■【好きな俳優】
金城武 Takeshi Kaneshiro、James McAvoy、岡田准一、
堀北真希、小雪
■【好きな芸術家】
猪熊弦一郎、草間彌生、
エドワード・バーン・ジョーンズ、
ギュスターブ・モロー、
後期ラファエル前派の画家、
レオノール・フィ二、井上直久、ポール・デルヴォー
■【好きな作家】
寺山修二、小川洋子、
川上弘美、恩田陸、
金城一紀、野沢尚、
池田理代子
■【好きな諸々】
美術館、美術(後期ラファエル前派が特に)、
映画、読書、舞台、
人形/影絵劇、旅行、絵本、
水泳、フィギュアスケート、
港(と港街)、山、イルカ
■【こうありたいと思う姿、目標】
人を楽しませるものを創る。
かつ、それによって人にプラスの影響を与えるものを創る人になる。

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2009/03/29 (Sun) 01:40
さらば、わが愛 覇王別姫

さらば、わが愛 覇王別姫
Farewell My Concubine

1993 中国・香港・台湾
【監督】チェン・カイコ―
【出演】レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー、他
【ストーリー】厳しい訓練生活を兄弟同然に過ごした二人の京劇役者。演目『覇王別姫』の女形俳優、程蝶衣(チョン・ティエイー)と覇王役、段小樓(トァン・シャオロウ)として一躍スターとなった二人の、中国激動の時代に翻弄された50年に渡る愛憎劇。

saraba.jpg

1993年第46回カンヌ国際映画祭、パルム・ドール受賞作。

かつて【ラスト・エンペラー】を見たときに、映画に酔う感覚を覚えたように感じたものですが、この映画もまさにそんな感覚にとらわれます。

レスリー・チャン演じる蝶衣は、この世のものとは思えない艶やかな美しさで魅せる。

報われない小樓への愛を抱いて苦悩する蝶衣の痛みが迫ってきます。

京劇という舞台の世界で生きる役者が、日中戦争、文化大革命とその時々の権力者に翻弄され、時代の波に飲まれていく悲劇。

映画の世界に完全に圧倒されました。


******************************

tyan.jpg


それから、京劇の女形があんなにも美しいなんて知りませんでした。

伝統芸能の長い歴史に培われた美に加えて、役者が良い、さらに美しい映像世界が創り上げられているので、美しさが際立っているのでしょうね。

京劇の実物を見たのは中学生の時が最後で、学校の文化教室といったもので鑑賞したのですが、歌舞伎にはないバク転側転などのアクロバティックな動きが出てくることに驚いた記憶があります。京劇のことはまったくと言っていいほど知らないのですが、興味深い世界です。

歴史(政治史)を背景とした映画を見るといつも思うのですが、激動の時代に否応なく翻弄される人々を描いた映画はヨーロッパ、中国に多いと感じます。
(アジアの映画は日本、香港、中国、台湾以外はあまり見たことがないので、他はなんとも言えませんが。)

人は幸せな社会を真剣に作ろうとして、時に間違えるようです。

それにしても歴史を背景とした中国映画は壮大なスケールを感じて、本当に凄い。日本映画にはないスケールだと思う。


日本で今年公開の同じくチェン・カイコ―監督による【花の生涯 梅蘭芳】に出演した安藤政信が、「チェン・カイコ―監督の映画を見ると、映画はエンターテイメントというだけでなく、芸術でもあるのだと感じる。」とインタビューで話していましたが、その意味が分かりました。

ところで、レスリー・チャンが出演している映画を見たのは、【アンナ・マデリーナ】の次にこの映画で、凄い役者だったのだということを【覇王別姫】で感じました。自殺してしまったビッグなスターだったという認識があったのみでしたので、今まで。
京劇の世界に生きる蝶衣の、一種錯乱したときの様子など、ただものでない空気をまとっている感じがします。

彼の新作はもうないということが、とても残念に感じる役者さんです。
今度、トニー・レオン、チャン・チェンと彼が共演した、ウォン・カーウァイ監督の【ブエノスアイレス】も見よう。。

一種の狂気を帯びた苦悩の天才を演じて魅力的だと思ったのは【太陽と月に背いて】でランボ−を演じたレオナルド・ディカプリオですが、こちらの蝶布は女形という艶がある分、数段魅惑的。
(こんなとき、おのれの語彙の少なさを呪う。陳腐な言葉しか出てこない−)

******************************

小樓(チャン・フォンイー:『レッド・クリフ』で曹操役ですね!)と結婚したコン・リー演じる娼婦の女性、菊仙は強かに逞しく生き抜く女性のように見えたのですが、小樓と蝶衣と関わるようになってからの困難に精神的にも追い詰められていっていた。


歴史に翻弄され、自ら生きるため、または自分の欲望のため裏切り裏切られたりしながら、己の愛に生きた3人の一大叙事詩です。


・・・・・・・もう一回見ることにします。
(映画の描いた世界のスケールと深さに頭がついていかない感覚がするので、整理しながらもう一度見たいですね)

でも最後に一言。

傑作だと思います。

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コメント

さらばわが愛覇王別姫

こんばんは。はじめてコメントさせていただきます。私は映画史上に残る名作だと思いますし、レスリーチャンは唯一無二の傑出した俳優だとおもいます。他の出演作をみていただければわかりますが100の顔を持つ俳優と言われています。ちなみに4/3まで東京・シネマート六本木にて「さらばわが愛覇王別姫」「ブエノスアイレス」が4/1の命日を挟んで上映中です。


はじめまして

katukoさん、はじめまして。
コメント、ありがとうございます!

>私は映画史上に残る名作だと思いますし、レスリーチャンは唯一無二の傑出した俳優だとおもいます。

同感です。傑作というのは、こういう映画のことを言うのだと思いました。
レスリー・チャンの出演作はこれまであまり見たことがないのですが、有名なところから攻めて【ブエノスアイレス】と【男たちの挽歌】(ジョン・ウー監督ですねー)をまずは見ようかなと思います。

東京シネマート六本木で2本の出演作が上演中なのですね。教えていただいてありがとうございます。
【覇王別姫】は今回DVDで見たのですが、映画館という空間で見たら、本気で映画に酔いそうに思います。

ほんとにこれは良い映画でしたね。
私は、海賊版のぼけた画面でしか見てないので、いつかちゃんとしたDVDで、それも大画面で見たいものだ!と思ってます。
同じ監督の新作、京劇の名女形を描いた「梅蘭芳」DVDを持っているのですが、まだ見てなくて、見るのを楽しみにしているところです。

チャン・フォンイー

こんにちわ。
昼食はコンビニ弁当だった者です。

この映画はDVDを買ってしまいました。
結構安かったので(苦笑)

時代物の作品で良かったですよね!
チャン・フォンイーの演技力には迫力を感じました。
イケメンという訳ではないので日本での
知名度はイマイチみたいですけど・・・。

ラストエンペラーの場合、中国人同士の会話でも
英語を使っていたりして少し違和感がありましたが、
【覇王別姫】やチャン・イーモウ監督の【活きる】
なんかは楽しめました!

【男たちの挽歌】でのレスリー・チャンは
元クンフー・スターであるティ・ロンの弟役でしたね。
個人的には凄く好きな作品でした。
ジョン・ウー作品では【ジャッキー・チェンの秘龍拳少林門 】を
見たいのですが、マイナー過ぎて(^^)

【ブエノスアイレス】ですが、ウォン・カーウェイが
苦手なので、個人的にはツラかったです(^^;)
トニー・レオンは現場に行くまで、ゲイの役だと
知らされていなかったそうですが、オープニングから
ハジけていました。。。

チェン・カイコー作品では【北京ヴァイオリン】も
好きな者でした。

> movie page さん

こんにちは!
いい映画でした!

「梅蘭芳」は日本ではまだ劇場公開中なので、DVDはまだ出ていないですねー。「覇王別姫」がとても良かったので、私もこちらの映画も見たいと思っています。

去年の台湾の金馬賞(だったかな?=台湾のアカデミー賞にあたる映画賞)の式典に日本の俳優の安藤政信がいて、何故に?!と思っていたのですが、「梅蘭芳」に出演していたからだったのですね。

雑誌のインタビューで、日本映画の撮影現場より中国の撮影現場はめちゃくちゃで大変だったとも語っていました。(スタッフがエキストラのギャラを持ち逃げする事件があったとか)


JIMさん、こんにちは!

「覇王別姫」のDVD,お持ちなのですか!
私はレンタルで見たのですが、何度も見たいので、中古で安いのを探そうかと思ってます。

チャン・フォンイーもよい演技をしてますよね。
彼の役の説得力がないと、レスリー・チャン演じる蝶布の思いも成り立ちませんしね、この映画。

チェン・カイコー監督の新作「梅蘭芳」では、安藤政信が吹き替えなしの中国語で、どんな演技を見せているのか興味があります。

たしかに、「ラストエンペラー」は全編英語というのは、今思うと違和感はありますね。最後の皇帝溥儀が子供のときから英語喋ってますしね。そういう意味で最初から中国以外の市場を意識したつくられたのでしょうか。

「男たちの挽歌」はすごく評判が良いので見たいです!楽しみです!ファンが多い映画ですよね!

ところで、見たいけどマイナーな映画って、レンタル店には置いてないし、ネットで検索しても中古オークションがあるかないかで見つからなかったりと、なかなか手に入らなかったりしますよねー。そんな時はちょっと悔しかったりします。

私もウォン・カーウァイの映画は得意なほうではないのですが、役者に惹かれて見てみようかと(笑)。彼の映画のモノローグは結構好きです。全編、映画を通しで見ると眠くなってしまうのですが。。。

トニー・レオン、「ブエノスアイレス」ではじけているのですか?インタビューの時はシャイな感じですけど、演技になるとはじける役者といった印象があります、トニー・レオン。

「北京バイオリン」は近くのレンタル店にあったので、チェックしてみようかと思ってます。

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